11月2日「今日の礼拝堂」

全聖徒主日召天者記念 礼拝

今週の「つどいの祈り」:神様。あなたは死を滅ぼす、いのちの主。あなたの愛、あなたの息吹、あなたの御子イエス・キリストによって、私たちは贖われます。聖徒たちと共に、地上の日々を送る私たちも、あなたを仰ぎ、賛美する者としてください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。 ♪ アーメン



○全聖徒主日・召天者記念礼拝 説教


                    
              ダニエル7:1-3a、15-18エフェソ1:11-23ルカ6:20-31

「恵みのバトン」 

私たちはおそらく、物心ついた時から「幸せ」について探求しているのではないでしょうか。そして、「幸せ」なるためには何か条件があると考え、その条件をクリアするために日々努力しているともいえるでしょう。貧乏はいやだ。飢えるのもいやだ。悲しいのもいやだ。誤解を受けて憎まれてひとりぼっちになるのもいやだ。全部いやです。いやな状態を一つ一つ解決していってはじめて幸せと言えるのだ、幸せの最低条件は、まずふつうの暮らしが出来ること、三度の食事が食べられること、愛する者の死とか、別れとか、悲しい目に遭わないこと、みんなと仲良く暮らせること・・・そのためにも自分は頑張らなきゃと思い、行動しているのではないかと思うのです。けれども主イエスは、ここで「祝福に満ちた人たち!貧しい人たち」「祝福に満ちた人たち!今飢えている人たち」「祝福に満ちた人たち!今泣いている人たち」・・・と言うように語り掛けられています。主は私たちが思い描く幸い、祝福された状態を否定されているのでしょうか?いいえ否定されているのではありません。否定ではなく、あなたたちが思い描いていること、それは真実なのだろうか?と問われているのです。おそらく私たちが考えうる「幸せ」の条件のすべてが満たされることはまずありません。ひととき満たされたと思ってもいつ壊れるか分かりません。食物が有り余る世界なのに、飢える人がいる、肉体的に飢えていなくても心が飢えている人はたくさんいます。経済力や地位や名誉を手に入れても、不安とおびえに取りつかれてしまっている人もいます。なぜなら、どんなに幸せの条件を整えても、事件や事故に巻き込まれ、突然悲しいことが襲ってくることを避けることはできないからです。家族や友人と楽しく過ごしていても、死別が訪れたり、幸せな結婚をしたつもりだったのに、心が通じ合わなくなったり、悲しいことは起こります。順調な時は順調の時で、それが突然壊れやはしないかと恐れるでしょうし、条件を整えたはずなのに中身は空虚で不幸せと感じる人々も少なくありません。何かが起こり、何かが欠けてしまうと、多くを持っていてもその失ったものの喪失にとらわれて、心の平安が保てなくなるのです。神の愛を知る者たちは、神に委ねるということを学びます。それは、必死にしがみついているものから手を放すことであったり、様々な条件から解き放たれることでもあります。私の心に主イエスをお迎えする時、主は「わたしの友よ」と呼びかけ、「恐れることはない。あなたは祝福に満ちてここに生かされている、わたしの愛を受けなさい」と語りかけてくださいます。もし、そのことを少しでも疑ったり、不安に感じたら、自らに十字を切ってみてもいいでしょう。プロテスタント教会の礼拝では、あまり十字を切るという習慣はありませんが、礼拝の折、牧師は何度か十字を切ることがあります。これは、典礼の所作というだけでなく、この十字を切るという行為そのものが祈りでもあるからです。ことばと所作を通して、自分の指で体に触れるということは、身体性を伴う祈りです。「父と子と聖霊の御名によって。アーメン」と祈る時、天と地、そして地にある私たち、神の被造世界の隅々にまで祝福が満ちていることを覚え、その恵みに感謝する。それと同時に、私がキリストのものであり、キリストが私のものであるということを実感することができる最強の祈りともいえるでしょう。主の祈りと同じく、この十字を切るという祈りの所作も信仰の先輩たちから、恵みのバトンとして私たちにもたらされてきたものだと思います。(岡田)

              
《 来週の礼拝 》                              

#11月9日 午前10時30分 聖霊降臨後第22主日 礼拝 
*司  式:岡田 薫牧師
*説  教:岡田 薫牧師「生きている者の神 」
*奏  楽:若井裕子さん
*聖書朗読:藏谷俊夫さん  
*礼拝当番:小笠原里子さん
*聖  書:ヨブ 19:23-27a (旧800), テサロニケ手紙二 2:1-5,13-17 (新381),ルカ 20:27-38
* 讃  美 歌:334番、375番、増補版29番

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