5月4日「今日の礼拝堂」

復活後第3主日 礼拝

今週の「つどいの祈り」:   神様。悲しみの夜を過ごしても、あなたは私たちに喜びの歌と共に新しい朝を迎えさせてくださいます。みことばによって、新しいいのちを待ち望む信仰を、私たちにお与えください。復活の主イエス・キリストの御名によって祈ります。 ♪ アーメン

○復活後第3主日 説教

       「 恵みの食卓 」 

                使徒9:1-20 黙示録5:11-14 ヨハネ21:1-19

岸辺には炭火が熾してあり、パンも魚もありました。主イエスは弟子たちに獲れたばかりの魚も持ってこさせます。弟子たちは誰一人として《あなたはどなたですか》(21:12)と問うことなく、主が用意してくださった朝食を食べます。パンや魚がわかちあわれる度に、弟子たちの一人ひとりの心と体にこの食卓のぬくもり、主の愛、慈しみが染み渡って行ったのではないでしょうか。

食事が終わると主は《ヨハネの子シモン、この人たち以上にわたしを愛しているか》(21:15)と問いかけられました。三度にわたるこの問答はペトロを苦しめるためのものではありません。主イエスの《ヨハネの子シモン》との呼びかけには特別な響きがあります。主がペトロをこのように呼ばれるのは、最初の出会いのときとこの時の二か所だけです。ヨハネの記述によると、ペトロは洗礼者ヨハネの弟子の一人であった兄弟アンデレから《わたしたちはメシアにあった》(1:41)という言葉と共に彼に連れられて主イエスと出会ったとされています。その時、主は《あなたはヨハネの子シモンであるがケファ-「岩」-と呼ぶことにする》(1:42)と言われました。以来、彼は主イエスの宣教の場、癒しの場、そして祈りの場で様々な経験を重ねてきました。希望もあれば挫折もあった。ただあの夜のことについてペトロは自分をゆるせないばかりか、大きな痛みとして引きずっていたのだと思います。しかし、朝食が終わり、主イエスがおもむろに《ヨハネの子シモン》と声をかけて来られました。ペトロは緊張し、背筋を伸ばして主の言葉に耳を傾けたのではないでしょうか。

三度目のやり取りで主は《わたしの羊を飼いなさい。はっきり言っておく、あなたは、若いときは、自分で帯を締めて、行きたいところへ行っていた。しかし、年をとると、両手を伸ばして、他の人に帯を締められ、行きたくないところへ連れて行かれる。》(21:18)と少し謎めいた言葉をペトロに言われています。福音書記者ヨハネは《ペトロが、どのような死に方で、神の栄光を現すようになるかを示そうとして、イエスはこう言われたのである。このように話してから、ペトロに、「わたしに従いなさい」と言われた。》(21:18)と述べています。ペトロが殉教の死を遂げることを主は暗示されていたのです。

《よい羊飼い》という表現は、復活節のモチーフとして伝統的に用いられています。そして、ここでは「良い羊飼い」である主イエスから弟子の中でも「岩」と名付けられたシモン・ペトロに《わたしの羊を飼いなさい》という命令が下され、羊の世話をする務めが委ねられようとしています。「小羊」と「羊」、「飼う」と「世話をする」は、微妙に違っているように見えますが、羊であれ、小羊であれ、主が大切にされるひとつひとつの命を大切にしなさいという命令です。そしてここで主が言われている「愛する」ということは単に抽象的なことではなく、主が私たちを愛されたように、愛すること。つまり、具体的に実践するということが強調されています。主はここでペトロに「わたしを愛すると言うあなたはこれから愛に生きる者となる。愛に生きるということは、わたしがあなたがたに仕えたように、あなたも人々に仕えることである」、と教えておられるのです。ペトロは復活の主との出会いの中で変えられ、「何もかもご存じのお方がいて下さる」その愛と信仰の中で福音の使者として立てられます。

             
        
《 来週の礼拝 》                              

#5月11日 午前10時30分 復活後第4主日 礼拝 
*司  式:岡田 薫牧師
*説  教:岡田 薫牧師「羊飼いイエス 」
*奏  楽:井上志乃さん
*聖書朗読:清水美年子さん
*礼拝当番:小笠原里子さん
*聖  書:使徒言行録 9:36-43(新231), ローマ 12:17-21(新292),ヨハネ 10:27-28(新187)
* 讃  美 歌:91番 (1,2,6) 、342番、 増補45番

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA