2月23日「今日の礼拝堂」

顕現後第7主日礼拝

今週の「つどいの祈り」:   神様。あなたは私たちを、ご自身にかたどってお造りになりました。あなたの、限りない憐みと、み赦しをおぼえ、互いに尊び合うことができますように。救い主イエス・キリストによって祈ります。  ♪ アーメン

○顕現後第7主日 説教

       「愛・憐れみ・赦し」 

                   創世記45:3-11,15コリントⅠ15:35-38,42-50ルカ6:27-38

やられたらやり返したい、そう思うけれど自分でできないのなら、誰かにそうしてもらいたい。このような思いは心理的にはごく自然に起こりえます。時代劇やテレビドラマでも報復の請負人や不条理な扱いを受けてしまった人に代わって恨みを晴らす仕事人シリーズなどが一時代を風靡し、人気を得ていたのも民衆心理に合致していたからでしょう。おそらくそれは私たちの脳の条件反射。やられたらやり返す、やり返せればスカッとする。自分でできなければ誰かに代理でやってもらい、留飲を下げる・・・人間が持っている動物的な感覚でもあると思います。

多くの人が攻撃されると条件反射のように防御する体制をとり、反撃する機会をうかがうでしょう。けれども現実には、相手が強すぎてそれができないことも多いので、やり返せなかった方はストレスを抱えます。ストレスが重なると屈折してしまうこともあります。そうすると、本来立ち向かうべき相手ではなく、より弱い者へと攻撃の矛先が向けられるようなことが起こります。そこから、更にもっと弱い者へ・・・と悪い連鎖が起こるのです。これは昔の話というだけでなく、今日ただいま世界中でリアルに起こっていることでもあります。

今日の日課において主イエスは《しかし、わたしの言葉を聞いているあなたがたに言っておく。敵を愛し、あなたがたを憎む者に親切にしなさい。悪口を言う者に祝福を祈り、あなたがたを侮辱する者のために祈りなさい。あなたの頬を打つ者には、もう一方の頬をも向けなさい。上着を奪い取る者には、下着をも拒んではならない。求める者には、だれにでも与えなさい。》(6:27-30)と弟子たちに言われました。そんな馬鹿な!と一瞬きょとんとしてしまうかもしれませんが、主は大まじめに語られています。ここで主が弟子たちに伝えようとされていることは、「誰かがあなたの体や心を傷つけることができても、魂を侵すことはできない。なぜならあなたは自由な人間、条件反射の奴隷ではない」ということではないかと思います。つまり、「理不尽に右の頬を打たれたことであなたは傷つくだろう。しかし、相手と同じ土俵に乗ってあなた自身の魂を殺すことはない。たとえ相手があなたの体を痛めつけ、殺すことができたとしても、あなたの魂を自由に扱うことはできないのだ」と主は言われているのです。

主は《あなたがたの父が憐れみ深いように、あなたがたも憐れみ深い者となりなさい》(6:36)と言葉を続けられます。そして、裁く者ではなく、赦す者となりなさいと言われました。「さらに押し入れ、揺すり入れ、あふれるほどに量りをよくせよ」、とも言われています。こんなことをすると、もはや量りは量りの役目を果たすことができないような状態なのですが、そのようにしなさいと主は言われるのです。これはつまり、際限なくということです。まさに主イエスご自身が私たちにしてくださったことと重なります。

十字架の上で苦しんでおられた主イエスをローマ兵が愚弄していたとき、主は《父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。》(23:34)と祈られました。「何をしているかわからない」で熱狂してしまう哀れな人間。愚かで悲しい人間。そのような人間を主イエス・キリストは憐れんでくださっている。主イエスは最後まで憐れみ深く積極的に愛に生きる姿を提示しつつ、弟子たちに“あなたがたもこのように生きることが出来る。このような生き方を選択することが出来る。”と呼びかけ、招いてくださっているのです。主イエスの愛・憐れみ・赦しに触れ、そこに生きる者とされた私たちは決して絶望することはないのです。(岡田)
       
       
《 来週の礼拝 》                              

#3月2日 午前10時30分 主の変容日 礼拝 
*司  式:岡田 薫牧師
*説  教:岡田 薫牧師「眩しさの中で」
*奏  楽:滝田裕美さん
*聖書朗読:清水美年子さん
*礼拝当番:小笠原里子さん
*聖  書:出エジプト記 34:29-35、コリント手紙二 3:12-4:2、ルカ 9:28-36,(37-43a)(新123)
* 讃  美 歌:157番(1,2,6)、148番、増補版32番

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