1月26日「今日の礼拝堂」
顕現節第3主日礼拝
今週の「つどいの祈り」: 神様。主イエスは、会堂に入り、みことばに聴き、御心をお告げになりました。私たちも、今、みことばに示された心理を深く悟り、主を仰ぎ、力強く証しすることがえきるよう助けてください。救い主イエス・キリストの御名によって祈ります。 ♪ アーメン
○顕現節第3主日 説教
顕現後第3主日 ネヘミヤ8:1-3,5-6,8-10 コリント一12:12-31a ルカ4:14-21
「 ここにある福音 」
この日、会堂で朗読されたのはイザヤ書の巻物でした。61章からのことばを読み終えられた主は《この聖書の言葉は、今日、あなたがたが耳にしたとき、実現した》と突然宣言されます。実は、この宣言がルカによる福音書では主イエスの宣教の第一声となっています。神が遣わされるメシアの到来を描いている預言が、今成就したという宣言。主は、この宣言をもって、ご自分こそが救い主として神から遣わされた者であることをはっきりと証されているのです。
この預言は、50年にわたるバビロン捕囚によって疲れきり、すっかり希望を失いかけていたユダヤの人々のために語られたものです。預言者は苦難のさなかに捕囚の民に向けて神から遣わされるメシアについて熱心に語っています。そして《貧しい人に良い知らせを伝えさせるために。打ち砕かれた心を包み、捕らわれ人に自由を、つながれている人には解放を告知させるために》(61:1)と力強く語りかけています。
ここに《主が恵みをお与えになる年》(61:2)とありますが、これはもともとレビ記25章に言われているヨベルの年のことを指しています。「ヨベルの年」とは、7年毎の「安息年」が7回めぐったところで迎える第50年目のことです。この年の贖罪日には、国中に鹿の角で作られたラッパが吹き鳴らされ、貧しさのために売却された土地は元の所有者に返還され、全ての貸借関係は解消されます。そして、身を売って奴隷として働かざるを得なかった者たちも解放されることになっています。つまり、この年がくると全ての人があらゆる負債や重荷から解き放たれ、人々は「主が恵みをお与えになった」と喜び祝い感謝するのです。
主イエスの時代のユダヤには王は居ましたが、実際のところはローマ帝国の支配下にあり制限付の自由しか与えられていませんでした。政治的な圧力、生活の中で起こるさまざまな不条理や不安・・・。そのような中で、人々のメシアへの期待は自分たちの具体的な痛みや苦しみをぬぐうものあって欲しいという思いに傾いていたようです。そのような中で、主イエスはご自身の活動の最初に《この聖書の言葉は、今日、あなたがたが耳にしたとき実現した》(4:21)と宣言されたのです。会堂に集い御言葉を中心とした共同体形成は、今日の私たちキリスト者、キリスト教会にも通じるところがあります。主イエスは、この御言葉を他の誰でもない、私達一人一人に向かって語ってくださっています。ところが歴史を振り返れば、神の御心を聞き、主のみ言葉に生きることを旨としていたはずのキリスト者・キリスト教会が争いの火種、戦禍の渦中、誰かを踏みつけて、いのちを奪う側にあったという事実があります。それは、私たち自身にとって直接的に関りがないもののように思えるかもしれませんが、全くの無関係であるとはいえないことだと思います。混とんとした世界情勢のなかで、出口が見えないということに対するいら立ちも、不安や戸惑いを隠せない私達の思いを、神は、主イエス・キリストはしっかりと受け止めてくださっているはずです。そして、その上で必ず、解放・回復・恵みへと向かう希望の道へと私たちを導いてくださいます。「実現した」と言われる主のことばに信頼してあゆんでまいりましょう。(岡田)
《 来週の礼拝 》
#2月2日 午前10時30分 顕現節第4主日 礼拝
*司 式:岡田 薫牧師
*説 教:岡田 薫牧師「隔ての壁を越えて」
*奏 楽:滝田裕美さん
*聖書朗読:青木比呂子さん
*礼拝当番:秋田直江さん、小笠原里子さん
*聖 書:エレミヤ 1:4-10、コリント手紙一 3:9、ルカ 4:21-30
* 讃 美 歌:259番(1,2,8,9)、298番、讃美歌575番

